チエノワの読書と暮らし研究所

正解のない世界で楽しく生きる!

情報にふりまわされないために必要な3つのこと

メディア報道が、偏るのは当たり前ですよ!

 

こんにちは!

 

チエノワです。

 

テレビなどのマスメディアを見ていると、あるニュースに対して、

 

切り口がどこも同じ内容だなぁというのが結構ありますよね。

 

ひとつぐらい違う意見(対立する意見)のメディアがあってもいいのに!

 

と思ってたんです。

 

 どうしていつもいつも一方的なんだろう?と。

 

どこも同じこと伝えてるから、それが正しいんだ!と思いこんでしまいがちだけど、

 

そうではないこともあるんですよね。

 

 

 最近読んだ本に載っていた、その一例をご紹介したい。

 

 

 

クロイドンの猫殺し(要約)

変質者が南ロンドンのクロイドン地区で何百匹もの猫を切り刻んで殺したとされる事件。最初の記事は2015年。きっかけはこの件を気に病んだ地元住民が新聞社に伝え、ほかの新聞もこの話に飛びついた。次にクロイドンの猫殺しはどこで起こるのか?新聞はこの残忍な殺し屋の興味が猫から人へ移るのは時間の問題だと注意をうながした。ほかの地域で猫の死体が見つかったときには、大きな規模で犯行を行っている事実の証拠とみなされた。この話がイギリスで一年以上も報道ネタの中心になった。

警察の捜査により容疑者を突き止めた。この犯人は・・・車と狐だった。猫が車に轢かれ、ときおり死んだ猫が狐にかじられることもあった。これがわかるのに2000時間の警察の捜査と6000ポンド以上の猫の解剖費がかかった。

 

”新聞業界はうわさを大げさに書き立てて広めることができるうえ、いったん何かこうと決めたら、その考えを手放すことをかたくなに拒む。報道がものごとを誤る核心はそこにある。あえて歪曲してやろうと思ってわざわざ歪曲するまでもない。ちょうどSFに出てくるハイブマインド〔群れる精神〕の概念のように、集団を構成するそれぞれの個体の個性や自我が失われて、業界全体が集団で一つの意識を持つ生き物のごとくふるまうようになり、読者が読みたいものにもとづく読者の反応に支えられ、業界そのものが、ちょっとやそっとではゆるがない特定のものの見かたを軸にしてしまうことがよくある。マスコミ版の「物語」、つまり、何が起こっているという枠組みは、いったん転がりだしたら信じがたい勢いがつき、その「物語」にそぐわない出来事は、死にものぐるいであがいたところで日の目を見ない。”

           「とてつもない嘘の世界史」トム・フィリップス著 2020年

とてつもない噓の世界史 | トム・フィリップス, 禰冝田亜希 |本 | 通販 | Amazon

 

 

このひとつの例ですべてそうだというつもりはないけど、

 

メディアは広告で成り立っている以上、注目を集めることが目的になるため、

 

正確さより騒動をおこすことを優先させがち。

 

そもそも意見というのは、偏っているということを前提に受け取る必要がある。

 

情報にふりまわされないためには、

 

1:正しいかどうか自分で調べることが必要

  メディアのいうことを鵜吞みにしない。

  医者や先生などの肩書に左右されずに、内容を確認する。

 

2:反対意見も調べる

  自分が信じていることの、反対意見を聞くには抵抗あるだろうけど、

  対立する両方の意見を調べて判断しよう。

 

3:自分の考えを修正する

  人間は自分の考えが間違っているとはなかなか考えない。

  意見は人の考えなので、状況によって変化していく。

  自分をこうだと決めつけず、変化に合わせて対応していこう。

 

ありがとうございました。

 

ではでは~