チエノワの読書と暮らし研究所

正解のない世界で楽しく生きる!

とてつもない嘘の世界史

嘘やでたらめのない時代なんてそもそもなかったんだ!

 

こんにちは!

 

チエノワです。

 

インターネットを使う時代になってから、嘘やでたらめが増えた気しますよね。

 

正直、誰でも発信できるようになったから、

 

フェイクニュースなどが広まったんだと思ってました。

 

トランプさんも大統領の時よく言ってましたよね、それはフェイクニュースだって!

 

しかしどうやら、真実の時代なんてものはそもそもなくて、

 

嘘やでたらめはいつの世にも出回っていたようです。

 

どちらかというと、嘘やでたらめと少しの真実が混じっている世界。

 

嘘やでたらめのほうが圧倒的に多い世界なんだって!

 

 

”グレートムーンのほら話に見られる要素はニュース業界に二〇〇年近く続いている。それは、売り上げをかけた新聞各社の攻防戦、ニュース配信の産業化、正確さより騒動を起こすことの優先、などのような過去の遺産である。ほら話の宝庫であるロークの月の連載は、オンライン上の資料のかけがえない言葉で言えば、「マスメディアが世間を騒がす力を見せつけた初の出来事だった。”

      「とてつもない嘘の世界史」トム・フィリップス著 2020年

とてつもない噓の世界史 | トム・フィリップス, 禰冝田亜希 |本 | 通販 | Amazon

 

 

よくよく考えると、個人の時代と言われる今では発信力のある人(インフルエンサー

 

有名人など)の影響力は、確かに上がったように思う。

 

わたしも、個人の発信者の意見を参考にすることもあるしね。

 

しかし、大きな流れは、まだまだマスメディアの影響力が大きい。

 

昨今のパンデミックといわれるものも、初期のころは分からないけど、

 

一年以上もたった今ではデータを見る限り、マスメディアが世間を騒がせているとしか

 

考えられないのよね。

 

まぁ、これは、パンデミックに限らずいつもそうだけど!

 

 

嘘やでたらめが出回ってしまう理由は、嘘が真実より数が多いことにくわえ、

 

構造上の理由があるようだ。

 

 

確かめる労力の壁 確かめるのがたやすくても、むずかしくても、いずれにしても確かめない点である。

 

情報の真空状態 確かめる労力の壁にはばまれているせいで、たいていの場合、真実は戦場に姿をあらわすことさえない。世界は私たちが知らないことだらけで、情報が何もない「情報の真空状態」では、ガードが甘くなる。そんなときにまことしやかな情報が出てきたら、それを信じるに足る理由がなくても、やすやすと受け入れてしまいがちである。(中略)ある特定の話題について適切な情報がないときは、つねにくだらない情報がその空白を埋めている。そして、ようやく適切な情報が姿をあらわしても、そのときには往々にして修正を拒むのである。

 

でたらめ伝播のループ これはあやしい情報が何度も何度も繰り返し伝えられて、あやしい情報が増幅されていくことである。その情報がただ反復されるだけでなく、反復することで(誰かが他人の発言をただ反復しただけでは、その主張の信憑性は高まらないはずなのに)、もともとのあやしい情報が正しかった確証のようにあつかわれてしまう。これがあまりに長期にわたって続くと、問題が大きくふくらんでくる。あやしい情報がただ単に何度も繰り返されるだけでなく、やがてそれが事実だと見なされて定着するようになり、人々は自らを調整し、口々にそのあやしい「事実」に合わせてものを言うようになる。まわりの皆がそれを事実だと信じきっている状況では、それが明らかに間違いだと示す証拠が目の前にあっても、証拠を見ている自分の目のほうを疑うようになる。”

         「とてつもない嘘の世界史」トム・フィリップス著 2020年

 

 

嘘やでたらめかどうかを確かめないし、間違いだと示す証拠があって証拠のほうを

 

疑うって、どうすりゃいいの?という感じですが、なにを真実と定義するかもむ

 

ずかしいですね。

 

 

確かなことは、わたしもあなたも嘘をつくし、

 

嘘やでたらめを信じてしまうということ。

 

嘘をついたことのない人はいないでしょう?

 

誰もが嘘をつく。

 

だから、嘘やでたらめはなくらないし、それは今に始まったことじゃない。

 

これは人間の想像力が豊かだからだ!といえば、そうかもしれないけど・・・、

 

みなさんはどう考えますか?

 

 

ありがとうございました。

 

ではでは~